Sekinchan Ultra(セキンチャン・ウルトラ)2026大会ガイド|マレーシアのウルトラマラソンに100kmで挑戦【参戦記】

Sekinchan Ultra 2026|夕暮れのセキンチャンの田んぼの道を、ヘッドライトを付けたランナーが走る スポーツイベント

最終更新日:2026年10月27日(完走レポートを追記)

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。

田んぼの真ん中を、夕方から夜通し走り続ける——。

2026年10月24日(土)、セランゴール州セキンチャンで「Sekinchan Ultra(セキンチャン・ウルトラ)」が開催されます。マレーシアの記録認定団体「Malaysia Book of Records」から、「マレーシアで最も平坦なウルトラマラソン」として認定されている大会です。

そしてKL在住の私も、この大会の100kmに出場し、完走しました。

この記事では、大会の概要やコースの特徴、必携品をまとめたうえで、ウルトラ4回目の私が100kmに向けてどう準備したか、実際に使っている装備と「今買うならこれ」というおすすめ、そして実際に走った完走レポートまでを紹介します。

この記事でわかること
  • Sekinchan Ultra 2026の日程・距離・参加費
  • コースの特徴と、夜間レースの必携品
  • 100kmのエイドの間隔とカットオフ(関門)
  • KLからのアクセス
  • 100kmに挑む私の目標と、前走から学んだこと
  • ウルトラマラソン100kmの装備リスト
  • 100kmの補給計画と荷物チェックリスト
  • 100kmの完走レポート(タイム・順位・完走率・反省点)

  1. Sekinchan Ultraとは?大会概要
    1. 大会の基本情報
    2. 参加費(2026年大会・来年の目安)
    3. 夜間レースの必携品
    4. 100kmのコース・エイドの間隔・カットオフ(関門)
    5. 10月のセキンチャンの気候
    6. KLからのアクセス
  2. 私も100kmに参戦しました
    1. 私のランニング歴と目標
    2. 前走のランカウイ50kmで学んだこと
  3. ウルトラマラソン100kmの装備リスト|私が実際に使っている物
    1. シューズ:On Cloudmonster
    2. ヘッドライト:Simond(デカトロン)
    3. バッグ:Oxygen Running Vest 5L(ベスト型のレース用ザック)
    4. 時計:Garmin Forerunner 255
    5. 補給:小さくて、高カロリーで、塩分入りのジェル
    6. ソックス・ワセリン・反射ベスト
  4. 100kmの補給計画と荷物チェックリスト
    1. 補給の計画:「糖分・塩分・水分」の3つをそろえる
    2. 大会前の食事:ローファット・ハイカーボ
    3. 荷物:スタート地点に置いて、持って走るのは最小限
  5. 完走レポート|100kmを16時間29分48秒で完走
    1. 結果:完走。でも、満足はしていない
    2. チェックポイントの通過タイム
    3. 完走率は49.5%。2人に1人がゴールできなかった
    4. なぜ完走率がこんなに低いのか
    5. 70kmまでは順調、そこから右膝が限界に
    6. 夜中の1時〜4時は、雷と暴風のスコール
    7. エイドの補給は十分。ジェルは4つ余った
    8. なぜ失速したのか:自分なりの反省
    9. これからSekinchan Ultraに出る人へ
  6. よくある質問
  7. まとめ

Sekinchan Ultraとは?大会概要

大会の基本情報

項目内容
大会名Sekinchan Ultra 2026
日程2026年10月24日(土)〜25日(日)
スタート24日(土)17時(距離ごとのスタート時刻は公式の案内で確認)
会場SMJK Yoke Kuan(セキンチャンの町の中心部)
距離100km/50km/42km/21km/10km/5km
主催Lumen Sports Sdn Bhd
申込2026年大会は9月15日で締切

大会は24日(土)の夕方にスタートし、翌25日(日)の昼12時まで続きます。100kmと50kmは、夕方から夜を越えて朝を迎えるナイトレースです。

「マレーシアで最も平坦」ってどれくらい?
セキンチャンは、セランゴール州でも有数の米どころです。コースは一面に広がる田んぼの中の道路を走るので、坂らしい坂はほとんどありません。アップダウンで脚を削られないぶん、ペース配分と補給、そして暑さと眠気への対策が勝負になります。

参加費(2026年大会・来年の目安)

申し込む時期によって参加費が変わります。

距離スーパーアーリーバード(2月4〜28日)アーリーバード(3月)通常(4〜8月)レイト(9月1〜15日)
100kmRM350RM380RM430RM480
50kmRM250RM280RM330RM380
21kmRM100RM120RM160RM190
10kmRM80RM90RM100RM110
5kmRM50RM60RM70RM80

※ 別途、手数料がかかります。42kmの参加費は公式サイトで確認してください。

来年出たい人へ
申込は早いほど参加費が安くなるので、来年の参加を考えている人は、年明けから主催者(Lumen Sports)のSNSをチェックしておくのがおすすめです。

夜間レースの必携品

21km以上の距離には、主催者が指定する必携品があります。必携品のチェックが行われることもあるので、全部そろえておきましょう。

距離別の必携品(100km・50km基準)

  • 反射ベスト(21kmも必須)
  • ヘッドライト(予備の電池も。21kmも必須)
  • 点滅ライト(ブリンカー。21kmも必須)
  • ハイドレーションバッグやボトルベルト(500ml〜1,000ml)
  • エマージェンシーブランケット
  • 携帯電話(電源を入れておく。全距離で必須)

ヘッドライトと点滅ライトは、19時30分から翌朝7時30分まで点灯が必要です。つまり100kmでは、レースのほとんどの時間をライトをつけて走ることになります。

最新の情報は必ず公式で確認を
必携品やカットオフ(関門)時間は、主催者のレースブリーフィング資料で案内されます。出場する人は、大会前に必ず最新の資料を確認してください。

100kmのコース・エイドの間隔・カットオフ(関門)

100kmは、スタート・ゴールのSMJK Yoke Kuanを起点にした50kmのコースを2周します。チェックポイント(CP)は1周に5か所あり、2周目も同じ地点を通ります。下の表は、2026年大会の100kmの公式コース表をもとにまとめたものです。

地点場所1周目2周目前の地点からの距離
スタートSMJK Yoke Kuan0km(17:00スタート)——
CP1Lorong 110km60km10km
CP2Jalan Tali Air 715km65km5km
CP3Jalan Tali Air 1020.6km70.6km5.6km
CP4Padi 60 Homestay29.5km79.5km8.9km
CP5SRA Simpang Lima42km92km12.5km
折り返し/ゴールSMJK Yoke Kuan50km(HALFWAY)100km(FINISH)8km

100kmのカットオフ(関門)

  • 50km地点(HALFWAY):翌1時45分(スタートから8時間45分)
  • ゴール(100km):翌11時00分(スタートから18時間)

エイドの間隔は5〜12.5kmです。いちばん長いのはCP4からCP5までの12.5kmなので、CP4では水を満タンにしてから出ると安心です。

10月のセキンチャンの気候

10月のセキンチャンは、気温が24〜30℃ほど。夜になっても湿度が高く、夕方のスコールの可能性もあります。夜のレースとはいえ、汗を多くかく前提で、水分と塩分の補給は多めに用意しておきましょう。

夕暮れのセキンチャンの田んぼの一本道を走るランナー

KLからのアクセス

会場のSMJK Yoke Kuanは、セキンチャンの町の中にある学校です。クアラルンプールから車で約2時間。公共交通機関では行きにくい場所なので、車かGrabで向かうのが現実的です。

100km・50kmに出る人 → スタートは夕方ですが、レースキット(ゼッケンなど)の受け取り日時は主催者の案内で必ず確認しておきましょう。レース後は徹夜明けになるので、帰りの運転は仲間に頼むかGrabを使うのが安心です。


私も100kmに参戦しました

私のランニング歴と目標

項目内容
出場する距離100km
ウルトラマラソン今回で4回目
直近のウルトラ2026年8月 ランカウイ・ウルトラ 50km(6時間・14位)
フルマラソン自己ベスト3時間29分
今回の目標15時間以内

15時間で100kmを走るには、平均1kmあたり9分のペースが必要です。17時にスタートするので、目標どおりなら翌朝8時ごろにゴールする計算になります。

前走のランカウイ50kmで学んだこと

8月のランカウイ・ウルトラ(50km)は、6時間で14位でした。100kmに向けて、よかったことと反省点がはっきり見えたレースです。

荷物は最小限でいい
ランカウイでは、エイド(補給所)が10kmごとにありました。水分や食べ物はエイドで補えるので、手荷物は最小限で十分です。私の場合、水筒は500mlで足りました。大会の3か月前から体づくりを始めたのもよかった点です。

セキンチャンは必携品が多いので、今回は「必携品+ジェル」を最小限の荷物と考えました。水は必携品の条件(500ml以上)に合わせて500mlを持ち、あとはエイドで補給する作戦です。

前半20kmでペースを上げすぎた
一番の反省はペース配分です。前半20kmでペースを上げてしまい、後半にバテてしまいました。

ランカウイは50kmを6時間なので、平均すると1kmあたり約7分12秒。今回の100kmの目標ペース(1kmあたり9分)は、それよりずっとゆっくりです。100kmは50kmの倍の距離なので、ランカウイと同じことをすれば、後半はもっと苦しくなります。そこで今回は、前半はとにかく抑えて入ること、そして練習の負荷を上げて、後半にも脚を残せる体をつくることにしました。

同じ失敗をしないために
ウルトラでは、前半に「まだ余裕がある」と感じるペースが、後半になって効いてきます。100kmの目標ペース(1kmあたり9分)は、ふだんのジョグより遅く感じるかもしれません。それくらいがちょうどいい、と自分に言い聞かせて走るつもりでした(実際にどうなったかは、後半の完走レポートで)。


ウルトラマラソン100kmの装備リスト|私が実際に使っている物

実際に私が使っている装備を紹介します。手に入りにくくなったモデルは、「今買うならこれ」というおすすめもあわせて紹介します。リンク先の商品には、私が使っていない物も含まれるので、それぞれに書き添えています。

シューズ:On Cloudmonster

私が履いているのは、初代のOn「Cloudmonster」です。クッションが厚く、長い距離でも脚へのダメージを抑えてくれるので、ウルトラで頼りにしています。

初代は今では手に入りにくいので、今買うなら2026年に出た最新モデルの「Cloudmonster 3」です。

※私が使っているのは初代です。

アルペン楽天市場店
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ヘッドライト:Simond(デカトロン)

ヘッドライトは、デカトロンのブランド「Simond」のものを使っています。デカトロンはマレーシアにも店舗があるので、在住者なら店で実物を見て買えます。

日本で買う場合や一時帰国のついでに買うなら、登山やトレイルランで定番のペツル(Petzl)がおすすめです。100kmでは夜通しライトをつけて走るので、電池の持ちと予備の電池を必ず確認しましょう。たとえばペツルの「アクティック コア」は、充電池と単4電池のどちらでも使えるので、予備の電池を用意しやすいモデルです。

※私が使っているのはSimondです。ペツルは日本で買う場合の定番として紹介しています。

YOSHIKI P2インターネットショップ
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バッグ:Oxygen Running Vest 5L(ベスト型のレース用ザック)

以前は、OspreyのKATARI 7というリュック型のバッグを使っていました。ハイドレーションバッグ(水袋)を入れられて普段使いもできる便利なバッグですが、レース専用ではないので、荷物を取り出すたびにバッグを下ろさなければいけません。

そこで今回の100kmに向けて、ベスト型のレース用ザック「Oxygen Running Vest 5L」(ブラック)を買いました。体に密着して、動いてもブレないので、とても走りやすいです。

Oxygen Running Vest 5L のよいところ

  • 体に密着する:走っても揺れにくく、長い距離でもストレスが少ない
  • フロントのポケット:チャック付きのポケットが2つ、フラスク(ボトル)を入れるポケットが2つ。走りながらジェルや水を取り出せる
  • 背面の大きいポケット:上着などをしまっておける

※私が使っているのはOxygen Running Vest 5Lです。下のボタンは、同じタイプ(容量5L・フラスク付き)のランニングベストです。

APWORLD
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時計:Garmin Forerunner 255

時計は、GarminのForerunner 255です。100kmではバッテリーが持つかどうかが大事で、ペースの管理にも欠かせません。ランニング用のスマートウォッチの選び方は、ランニング向けスマートウォッチ比較の記事で詳しく比べています。

※私が使っているのはForerunner 255です。下のボタンでは、255の後継モデルのForerunner 265を紹介しています。

トレーニングの相棒|日々の記録やコーチング
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補給:小さくて、高カロリーで、塩分入りのジェル

補給のジェルは、特定のブランドにこだわらず、スポーツショップで買っています。選ぶときの条件は次の3つです。

私のジェルの選び方
  • 小さい:ポケットに入れてもかさばらない
  • 高カロリー:少ない量でエネルギーをとれる
  • 塩分入り:汗で失う塩分を一緒に補える

100kmのレースでは、7個くらい使います。日本で買うなら、この条件に合う塩分入りのジェルがあります。

※私が使っているジェルは、マレーシアのスポーツショップで買ったものです(写真はデカトロンのもの)。

ソックス・ワセリン・反射ベスト

アイテム私の選び方・使い方
ソックスメーカーにはこだわりなし。長さはスネくらいまであるものがおすすめ
ワセリン長時間走ると擦れる場所が出てくるので、走る前に擦れやすい部分に塗っておく
反射ベスト夜のレースの必携品。持っているものを使い、忘れたときは会場で買うこともある

※下のボタンは、スネまで届くクルー丈のランニングソックスの一例です(私が使っている物ではありません)。

靴下屋 Tabio 楽天市場店
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キャップやシャツは、特にこだわりはありません。ふだん走っている、着慣れたものを選んでいます。点滅ライト、エマージェンシーブランケット、携帯電話も、必携品として忘れずに持っていきます。


100kmの補給計画と荷物チェックリスト

ここからは、当日の補給と荷物をどう準備したかを紹介します。補給の考え方の基本(水分・塩分のとり方)は、常夏ランナーの水分・電解質補給ガイドにまとめています。

補給の計画:「糖分・塩分・水分」の3つをそろえる

私の補給の考え方はシンプルで、糖分・塩分・水分の3つを切らさないことです。

私の補給の計画

  • 水分:500mlのソフトフラスクに、いつも水を入れておく。エイドに着いたら、まず自分のフラスクに水を足す
  • エネルギー:塩分入りのジェル(7個くらい)に加えて、カロリーの高いバーを持って走る
  • エイド:何が置いてあるかは当日までわからないので、糖分・塩分・水分のうち足りないものを意識してとる

エイドの間隔は5〜12.5kmです(上の「100kmのコース・エイドの間隔・カットオフ」の表)。実際にエイドで補給できたかどうかは、完走レポートに書いています。

※下のボタンは、カロリーの高いバーの一例(CLIF BAR)です。

Founder
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水分補給は大事|ランニング用ボトル
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大会前の食事:ローファット・ハイカーボ

大会の直前は、脂質を控えて、炭水化物を多めにとる食事を意識します。脂っこい物は消化に時間がかかるので、スタート前にお腹に残らないようにするためです。

荷物:スタート地点に置いて、持って走るのは最小限

セキンチャンの100kmは、同じコースを2周します。スタート地点を途中で通るので、そこに荷物を置いておけば、ドロップバッグ(途中で受け取れる荷物)を使わなくても大丈夫だと考えています。

荷物チェックリスト
身に着ける物

  • ランニングベスト(Oxygen Running Vest 5L)
  • ランニングパンツ(2XU の MCS ハーフパンツ。色は Black/Gold)

持って走る物

  • 必携品(反射ベスト、ヘッドライトと予備の電池、点滅ライト、ハイドレーションバッグやボトル〔500ml以上〕、エマージェンシーブランケット、携帯電話)
  • ソフトフラスク(水500ml)
  • 補給食(塩分入りのジェル、カロリーの高いバー)

スタート地点に置いておく物

  • ワセリン(塗り直し用)
  • そのほか、2周目に入る前に使いたい物
大会前日にそろえた荷物(大会Tシャツとゼッケン、ランニングベスト、ランニングパンツ、エナジージェル、シューズ)

※写真:大会前日にそろえた荷物。大会Tシャツとゼッケン(100km)、ランニングベスト、2XUのランニングパンツ、オレンジのシャツ、WIN SPORTSのエナジージェル4個、アミノバイタル パーフェクトエネルギー5個、Onのランニングシューズ

ランニングパンツは、2XUのMCS(ハーフパンツ)を使っています。

※下のボタンは、同じ2XUのMCSシリーズのランニングショーツです(形・色は私の物と違うことがあります)。

RUN JOURNEY
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完走レポート|100kmを16時間29分48秒で完走

ここからは、実際に100kmを走った結果と、走ってわかったことをまとめます。

結果:完走。でも、満足はしていない

項目結果
公式タイム16時間29分48秒
総合61位/105人
男子48位/76人
年代別24位/37人
Sekinchan Ultra 100kmの完走証

※写真:大会の完走証

100kmを最後まで走り切り、完走することはできました。ただ、目標(15時間以内)には届かず、正直、満足はしていません。

チェックポイントの通過タイム

地点距離通過タイム区間タイム区間ペース
CP215km1:38:411:38:016:33/km
CP429.5km3:30:361:51:557:44/km
折り返し50km5:58:512:28:157:14/km
CP2.265km8:20:232:21:329:27/km
CP4.279.5km11:50:493:30:2614:31/km
ゴール100km16:29:484:38:5913:37/km
Sekinchan Ultra 100kmの公式リザルト(チェックポイント通過タイム)

※写真:公式リザルトのチェックポイント通過タイム(通過タイムはスタートの号砲からの時間)

表を見ると、レースの流れがはっきりわかります。50kmまでは1kmあたり7分前後で進み、折り返しは5時間58分51秒。8月のランカウイ・ウルトラ(50km・6時間)とほとんど同じペースです。そして79.5km地点のCP4.2からは、1kmあたり14分前後まで落ちています。

完走率は49.5%。2人に1人がゴールできなかった

公式リザルト(RaceResult)の100kmのページを数えると、記録が載っている212人のうち、時間内に完走したのは105人。完走率は49.5%でした。2人に1人はゴールまでたどり着けなかったことになります。

やめた地点人数
CP2(15km)7人
CP4(29.5km)22人
折り返し(50km)54人
CP2.2(65km)7人
CP4.2(79.5km)16人
その他(ゴールの記録はあるが完走扱いでない)1人
合計107人

途中でやめた人のおよそ半分が、1周目を終えた50km地点でやめています。そのうち37人は50kmの関門(スタートから8時間45分)より前に戻ってきていたので、時間切れではなく自分でやめた人です。残りの17人は、関門の時間を過ぎていました(どちらもリザルトのタイムから数えたもの)。

ほかの大会の完走率と比べてみます。

大会完走率
東京マラソン(フルマラソン)94〜96%前後
北海道マラソン 2025(フルマラソン・8月の暑さの中)約87.5%
サロマ湖100kmウルトラマラソン 2026(100km・涼しかった年)79.7%
四万十川ウルトラマラソン 2019(100km)約71%
丹後100kmウルトラマラソン 2026(100kmと60kmの合計)71.3%
海外の100マイル(約160km)レース6割前後が目安
Sekinchan Ultra 2026(100km)49.5%

※各大会の報道・大会資料・主催者の発表から。四万十川は大会資料の出走者数と完走者数から計算

山も坂もない「マレーシアで最も平坦なウルトラ」なのに、日本の100kmの大会よりも、160kmの山岳レースの目安よりも低い完走率です。

なぜ完走率がこんなに低いのか

走ってみて感じた理由を挙げます(数字で裏づけられたものではなく、私の見方です)。

完走率を下げていると感じた理由

  • 高温多湿:夜になっても気温が下がりきらず、湿度が高い。汗で水分と塩分を失い続ける
  • 夜通しのレース:17時にスタートし、いちばん眠くなる深夜から明け方に後半を走る
  • 3時間のスコール:今年は1時〜4時ごろに雷と暴風。体が冷え、足元も悪くなった
  • 変わらない景色:田んぼの一本道が続き、気分を変えてくれるものが少ない
  • 同じコースを2周する:50kmでスタート地点に戻ってくる。荷物も休む場所もあるところで「ここからもう1周」と考えると、気持ちが折れやすい
  • 50kmの関門:スタートから8時間45分(1kmあたり約10分半)。ここで時間切れになる人もいる
  • 平坦なコース:ずっと同じ動きが続き、同じ筋肉や関節に負担が集まる。走りやすいぶん、序盤に飛ばしやすい(私もそうでした)

70kmまでは順調、そこから右膝が限界に

70km地点までは、とても順調でした。ところがそのあたりで、右膝の外側の靭帯が痛み出しました。80km地点まではなんとか小走りを続けましたが、残りの20kmは完全に歩きです。歩いてでもゴールまで進めたのは、関門(ゴールは翌11時)までの時間に余裕があったからでした。

途中で、痛み止めのロキソニンを3錠使いました。

痛み止めについて
痛み止めを使ったのは、あくまで私個人の体験です。レース中に薬を飲むかどうかは自己判断せず、事前に医師・薬剤師に相談してください。

夜中の1時〜4時は、雷と暴風のスコール

もうひとつきつかったのが天気です。夜中の1時から4時ごろまで、雷と暴風を伴うスコールに見舞われました。ちょうど2周目の60km過ぎから70km台を走っていた時間で、真っ暗な田んぼの中で雨と風に打たれ続けるのは、かなりこたえました。

エイドの補給は十分。ジェルは4つ余った

補給の面は、うまくいきました。各エイドで十分に栄養をとれたので、持っていったジェルのうち4つは使わずに終わりました。「糖分・塩分・水分を切らさない」という計画どおり、エネルギー切れで動けなくなることはありませんでした。

なぜ失速したのか:自分なりの反省

失速の原因(自己分析)

  • 序盤のペースが速すぎた:70kmまで1kmあたり6分半前後で走ってしまった。目標ペースは1kmあたり9分だったのに、ランカウイと同じ失敗をくり返した
  • 練習不足:100kmを走り切る脚をつくれていなかった
  • ストレッチ不足:ふだんからストレッチをあまりしていなかった

「前半はとにかく抑えて入る」と書いておきながら、平坦で走りやすいコースに気持ちよくなって、ペースを上げてしまいました。平坦なコースは、脚が残っているうちは速く走れてしまうぶん、ペースを守るのが本当に難しいと実感しました。

これからSekinchan Ultraに出る人へ

私の失敗から伝えたいこと

  • 序盤は本当に抑える:平坦で走りやすいので、ペースが上がりやすい。前半は時計を見て、決めたペースを守る
  • 膝のケアは、ふだんから:練習で距離を踏むことと、日ごろのストレッチ。後半に脚が持つかどうかは、ここで決まる
  • ジェルは持ちすぎなくていい:エイドは5〜12.5kmごとにあり、私はエイドの補給で十分だった
  • 夜中の天気の急変も想定しておく:夜通し走るので、スコールに当たることもある
  • 50kmに戻ったら、長く座り込まずに2周目へ:途中でやめた人の半分が50km地点でやめている。休むなら時間を決めて

16時間半、田んぼの中を走り、歩き続けた100kmでした。悔しさの残る結果でしたが、完走できたこと、そして次に何を直せばいいかがはっきりしたことは、大きな収穫です。


よくある質問

Q
ウルトラマラソンの経験がなくても楽しめますか?
A

100kmや50kmのほかに、42km・21km・10km・5kmもあります。まずは短い距離で、この大会の雰囲気を味わうのもおすすめです。参加できる年齢は申込ページと主催者サイトで書き方が異なるので、申し込む前に主催者に確認してください。

Q
2027年大会の申込はいつから始まりますか?
A

まだ発表されていません。2026年大会は2月4日に申込が始まり、9月15日に締め切られました。最新の情報は主催者(Lumen Sports)のSNSで確認してください。

Q
夜のレースで気をつけることは?
A

ヘッドライトと点滅ライトは19時30分〜翌朝7時30分に点灯が必要です。ヘッドライトの予備の電池は必携品なので、忘れずに用意しましょう。


まとめ

この記事のまとめ
  • Sekinchan Ultraは、田んぼの中を走る「マレーシアで最も平坦なウルトラマラソン」
  • 2026年大会は10月24日(土)の夕方スタート。距離は100kmから5kmまで
  • 100km・50kmは夜を越えるナイトレース。ヘッドライト(予備の電池も)や反射ベストなどの必携品を忘れずに
  • 私は100kmを16時間29分48秒で完走。序盤に飛ばしすぎて、70km過ぎから右膝を痛めて失速した
  • 2026年の100kmの完走率は49.5%(212人中105人)。暑さ・夜通し・同じコースを2周することが、平坦なコースを難しくしている

平坦なコースだからこそ、ペースを守れるかどうかが結果を分けるレースです。実際に走って、それを身をもって知りました。KLで走るコースを探している人は、クアラルンプールのランニング公園5選もあわせてどうぞ。

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